さて、謎の古文書に書かれたうつろ舟もいよいよ大詰め。ここから最後の部分です。 五日ノ夕方□□□此如モノヲ書 死ス所ノ寺葬る 漂着5日目の夕方、女性が亡くなる直前に、このような謎の文字を書き残した、とあります。 なんでしょ [...]
ここからは舟に乗っていた女性についての見分です。 五日程生きて居り候所、其内食物をくれ候得ども食ハず。 「五日ほど生きており、その間食物を与えたが食べなかった。」 いきなりネタバレになってしまいますが、実はこの女性、最後 [...]
さて、房州に漂着した異国船。 そこには例の宇宙文字のようなものが描かれていました。 この謎の文字、馬琴のうつろ舟のもの(左図)とは微妙に違っていますね。 馬琴のは4文字ですが、こちらは5文字に見えます。 それと一文字目、 [...]
今回は地名探しです。 うつろ舟事件が、実は常陸の国ではなくて安房の国で起きていたと仮定するなら、多くの資料で漂着場所とされる「はらやどり」または「原舎浜」についてもまた同じく常陸の国ではなくて安房の国、房総半島のどこかに [...]
お待たせしました。今回からいよいよ本文の方に入っていきます。 ■事件は常陸の国ではなかった? 冒頭から大変重要なことが書かれています。 一、享和三年二月五日、小笠原越中守様 御知行所、房州の湊ニ如此舟吹付。 「享和三年二 [...]
前回までで、従来よく知られたうつろ舟関係資料の内容をひととおりご覧いただきました。 文献ごとに細部で違いがありますが、ほぼ共通しているのは 享和三年に事件が起きた(日付は資料によって異なる) 舞台は「常陸の国(現在の茨城 [...]
さて、気になる問題の資料をこれから皆さんにお見せするわけですが、その前にまず、既存の資料でこの事件がどう描かれているのか、そのあらすじをよく頭に入れておいていただきたいと思います。 7点全ては紹介しませんが、代表的なもの [...]
最初に紹介した馬琴の絵は、「兎園小説」という随筆集に収められているもので、馬琴も所属する「兎園会」という好事家グループ内で語られた各地の珍談・奇談を書物にまとめたものです。 馬琴のうつろ舟は、この兎園会で息子の琴嶺が披露 [...]
どう見てもUFOとしか思えないこの絵。 描かれたのはなんと、今から180年余りも昔の江戸時代(1825年)。おまけに作者があの「南総里見八犬伝」で有名な戯作者、曲亭馬琴(正確には長男宗伯との合作)というのですから、これは [...]